いつでもコッコ日和 第14号

もうピヨとは呼べないほどの大きさに…

5月21日生まれのピヨと6月18日生まれのピヨ、それぞれ約100羽が育雛舎の中で元気に飛び回っています。特に5月生まれの子はかなり大きく育ち、すでにピヨとは呼べないほどになっています。

 

昨年は約1か月ほどで大きな成鶏用の鶏舎に移動したのですが、ピヨ達の体に比べ鶏舎が大きすぎて管理が難しく体調を崩す子がいたため、今年はしっかり体が出来上がるまで約200羽一緒に育雛舎で育てることにしました。広めに育雛舎を作っていたので良かったです(畑仕事が忙しく新しい鶏舎がまだ完成していないという事情もあるのですが…(-_-;))。

鶏は集団で飼育する場合、100羽位の集団が一番いじめなどが発生しやすく、それより多く150羽位になるとそれぞれ集団内での順位付けができなくなりいじめ等も起きにくいといわれています。それでもそれぞれお互いの認識はできているようで、夜寝るときには5月生まれのピヨが2集団、6月生まれのピヨが2集団がそれぞれかたまりを作っていて、この集団は毎日同じメンバーのようです。

どうしても200羽位の集団で自由にさせて飼育していると、体の大きさに個体差が出てしまいます。食べることに貪欲なピヨ、木の枝などを咥えて遊ぶことに熱中するピヨ、外でひたすら虫を追いかけるピヨ、地面を足で引っ掻き地面をつつくのに夢中なピヨ(育雛舎の土は落ち葉や腐葉土、藁、もみ殻などが幾層にも重なっているので、ピヨ達にとって地中は食べ物の宝庫)。それぞれ個性があり、その個性の赴くままに自由に過ごしているので個体差は出ます。

成長過程で体の大きさに差はあっても元気に動き回っていればいずれは成鶏になるにしたがって体の大きさは揃ってくるのではないかと思っています。ただ、体が小さいために餌にありつけないということがないよう、育雛舎全体に餌をばらまき、すべてのピヨ達が平等に餌を食べられるようには、細心の注意を払っています。

 

ピヨ達はそれぞれ大きく育ち、5月生まれの子はもうそろそろ3か月が経とうとしています。今はもう中雛から大雛になろうとしています。そんなピヨ達ですが、生まれたばかりの小さいピヨの頃からすでにいっぱしの鶏の習性が見られます。

地面に自分の体が入る大きさの穴を掘り、体中そして羽根と羽根の間に足で砂を浴びせかけて体をきれいにする砂浴び。脚で地面の土を蹴り上げ、地中の虫をついばむ様子。木の葉や枝、虫などめぼしいものを見つけて嘴ではさみ、周りのピヨに取られまいとして走り出し、それを他のピヨが追いかける育雛舎全体の大運動会。成鶏の鶏舎や庭で繰り広げられているのと同じ光景が、サイズの小さいピヨ達の間で繰り広げられています。サイズが小さいだけに見ていてなんとも微笑ましい光景です。

ただ、止まり木に止まって寝るのだけはまだできないでいます。成鶏になる前に止まり木で寝る習慣をつけなければいけないので、育雛舎の中の止まり木を増やしました。日中は元気なやんちゃなピヨほど高いところへ上りたがるのですが、夜はまだまだです。地面の隅っこでかたまりになって寝ています。なるべく安全で安心できるところに止まり木を作り、そこで寝られるよう習慣づけることを成鶏用の鶏舎に移動する前にしなければなりません。